ダブルスにおける前衛の守備範囲

ダブルス
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コートの6割を守る

ここ何年、いや何十年かレッスンで言い続けていることがあります。

それは、

相手後衛から見てコートの横幅約6割は前衛が打つ」(平行陣対雁行陣の時の平行陣の前衛)

というものです。

よくレッスン中に「コートの横幅を二人で守るのに何対何の割合で守ればいいと思いますか?」と聞くのですが、すると色々な答えが出てきます。

「4:6?」
「3:7?」
「4:7?」(笑)

僕が「だいたい6:4ぐらいの割合で前衛が多く守るようにしてくださいね」

と言うと、

「頭ではわかってるんだけど身体がねぇ・・・」

とか

「いつも逆になってる。後ろの人が6で前の人が4ぐらいだなぁ」

という反応が返ってくることが多いように思います。

センターに来たボールは前衛が取る

相手から見て6割ということはセンターのボールは前衛が取るということになります。

なぜセンターに来たボールは前衛が取ったほうがいいのか。

センターのボールを後衛が打つとなると攻撃のテンポが遅れる

後衛が処理した場合、前衛が打つのに比べて打てる範囲が狭くなってしまう

相手前衛がポーチに出てくる可能性が高くなる

といったことが考えられます。

ダブルスは基本的に攻撃のゲームですから、ネットから遠い後衛がボールを多く打つ状況というのはあまり好ましくありません。

この説明をすると必ず?と言っていいほど、「ストレートは?」「ロブは?」というような質問を受けます。

もちろんサイドや頭の上のボールを無視してセンターを取りに行け、という意味ではありません。

状況によってはそちらを重点的にカバーしなければならないときもあります。

ただ、意識として自分が前衛にいる場合は「6割取るぞ」という意識を持っていてもらいたいのです。

それともう一つ、

「そういう風に動くとペアの人に“そんなに動くとかえって邪魔になるから自分のとこをしっかり守って”みたいな感じで言われるんですけど、そういう場合はどうすればいいんですか(泣)」

という意見もよく聞きます。

こういうときはズバリ、そういう人とはなるべくペアを組まないことです(笑)^^;

ペアでレベル差がある場合は確かに前衛・後衛の役割が逆転することはありますが、同レベルの人同士が組んでいる場合これでは前衛が全く機能していません。

前衛の一番の役割は「相手を不安にさせプレッシャーをかけること」

前衛の一番の役割は「相手を不安にさせプレッシャーをかける」ことですから、相手にしてみたら全然動かない前衛ほど楽なものはありません。

よくレッスン中に、

ゆうき
ゆうき

自分がストロークしていてなんかやりにくい前衛の人っていますよね、それってどんな人ですか?

一緒に組んでいて楽だったり助かるなと感じる人ってどんな人ですか?

と聞くと大抵の人は「よく動く人」と言います。

これを自分が前衛にいるときに実践すればいいんです!

ね、そんなにむずかしいことではない気がしてきましたよね。

相手から見て約6割、是非普段の練習に取り入れてみてください。

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