ダブルスではボールをつないでチャンスを作るゲームメーカーと、そのチャンスを逃さず決めるポイントゲッターという二つの役割があります。
この役割は一試合を通じてずっと同じ役割というわけではなく、状況に応じて1ポイントごとや1球ごとに変わります。
相手の打ったボールが甘く一発で決められそうなときは、その人がポイントゲッターとなり、決められずつなぎのボレーを打ったらその人がゲームメーカーとなります。
このように常に役割分担は2人の間で絶えず入れ替わるのですが、レッスンをしているとよく、
「私はつなぎで○○さんが決めだから私は前に詰めないほうがいい」
とか、
「私は決めるの得意だからバックサイドに入ってバシバシやりたいのに、○○さんがフォアサイドで前に詰めていっちゃうから私が下がらなきゃいけなくなるんです」
というような話をよく聞きます。
これは役割を固定してしまっているケースです。
こうしてしまうと、自分達の得意な展開に持っていけたときはうまく機能するのですが、展開が変わってしまうととたんに応用が利かなくなります。
二人の間の大まかな決め事としてある程度の役割分担を決めておくのはいいと思いますが、それに縛られて決めれる状況なのにつないでしまったり、つなぐ状況なのに決めにいってしまったりしては試合に勝つことは出来ません。
技術的にも戦術的にもこのどちらもこなせるようになると、理想的なコンビネーションを発揮できるようになります。
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