今日のレッスン中、ある方がネット前に浮いたチャンスボールを必ずといっていいほどショートクロスに決めるので(笑)、
「(ボールが浮いている場合は特に)ストレートやセンターも使うといいですよ」
と言うとその方が、
「なんか体が勝手にそっち(クロス)向いちゃうのでつい打っちゃうのよね~」
するとその方のお友達が
「でも○○さんはショートクロスに決めるのすごい上手よ♪」
と援軍が(笑)
そこで、ボレーのフォームとチャンスボールが高かった場合と低かった場合に打つコース、それと決め方のセオリーを伝え納得してもらいました。
もちろんショートクロスに決めるのがダメというわけではありません。メリット・デメリットを踏まえたうえでショートクロスに打つ場合は全然無問題です。
ただ僕は「チャンスボール=ショートクロスに決める」、という図式を相手に読まれるのを避けたいんです。
相手に読まれる要因として、
フォーム
プレーの癖
プレッシャーがかかった時の精神的傾向
などが上げられます。ここで「読まれても決まればいいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、自分達のプレーや打つコースが読まれてしまうということは相手は考えず(自動的に)プレーすることが出来、また精神的重圧を与えることも出来なくなります。
90年代に「ダブルス史上最も成功した」と言われているウッディーズ(グランドスラム優勝回数11)は、
「少しでも先のことを予測できるかどうかは、ダブルスのゲームでは大きな意味を持つ」
「いつも相手に何か疑問を持たせ、半信半疑にさせて考えさせることが重要。だから相手にプレッシャーのない状態で気持ちよくプレーさせない方法を考える」
と言っています。
また、昔のテニスの本には自分の意図を隠す技術や相手に読ませないための戦術などがけっこうな頻度で出てきます。
そういったことからもテニスにおいて自分の意図が読まれる・相手の意図を読むというのは重要なキーワードだと考えています。
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