サーブを打ち下ろすように打っていいのは173cm以上の人だけ

技術
[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。

テニスの技術の中で一番指導するのが難しいのがサーブ

一般クラス、ジュニアクラスを問わず指導時に悩むのがサーブ。

初心者の方にサーブを初めて教える時は身体も正面向き、グリップもフォアハンドセミウエスタン(場合によってはウエスタン)ぐらいで握ってもらいサーブの導入に入ります。

このほうが身体を複雑に使わなくてもサーブを打つことが出来るし、何よりボールを打つ方向にすでにラケット面が向いていること、またラケットを振る方向とボールを打つ方向が一致しているというのが初心者の方にとっては分かりやすいからです。

また、このようなグリップだとイメージ的には上から下へ打ち下ろすような感じになります。

ですが中級、上級となるにつれて身体を効果的に使えるよう横向きの形からスタートし、またグリップもコンチネンタルに徐々に変えていかなければなりません。

そうしないとサーブに必要なパワーも出せませんし、特に重要なボールに回転をかけるということが難しくなってしまいます。

とは言ってもこれがなかなか難しい。。。

コンチネンタルグリップより厚い(フォアハンドストロークに近い)グリップでサーブを打っていた方からするとコンチネンタルグリップでのサーブは「?」の連続です。

ボールが今までより“なぜか”左に飛ぶし(右利きだとして)当たりがかすれるしでボールが全然前に飛ばない。
しかも打ってて全然気持ち良くない(笑)

で最終的には生徒さんが、

テニ子さん
テニ子さん

何このサーブ。前の持ち方のほうが速いボールもいくし、コントロールも全然前のほうがいいんですけど

となって僕と生徒さんのサーブに対する考え方がどんどん離れていってしまう(笑)

そこで今日はその距離をぐっと縮めようと思い、「なぜサーブはグリップを薄く(コンチネンタルグリップ)持ち、回転をかけなければいけないのか」について考えてみようと思います。

(人によっては)悲しい現実

まずはこのコートを横から見た図を見てください。

この図のサーバーが僕だと仮定して検証してみます。

僕は身長が175cm、腕とラケットの長さを入れるとボールを打つ打点は地面から大体2.8m前後の高さになります。

ここからフラットサーブを打ち下ろすようにして、ネットの高さが一番低いセンター(約90cm)を通してサーブを打ったとします

そうするとネットもアウトもしないようにしてサーブを入れようとしたら、

ネットの上約9cm以内のところを通過しないと入らない

計算になるんです。

わずかテニスボール1個半の高さで、しかもこれで入ったとしてもサービスラインぎりぎりです。

もちろん実際のサーブは多少ジャンプもしますし、打点もベースライン上よりも少しコートの中になります。

ですがおおよその数字はそんなに変わらない。

身長175cmの僕でも打ち下ろしてサーブをコートの中に入れるとなると、こんなギリギリのところを通さなければいけなくなるんです。

となると僕より背の低い人は多少なりとも上に打ち上げなければサービスボックス内に入らない計算になる。

ちょっと話がそれましたが、ここで大事になってくるのがボールに順回転をかけること。

打ち上げてサービスを打つときに全く回転をかけないで打ち、サービスボックス内に入れるとしたら頼れるのは重力のみです。

これではフォルトが怖くてサービスをフルスイングして打つことは出来ません。

サービスを安全にサービスボックス内に入れる、ということを考えたらネットの高いところを通しても入るようにしたい。

スピンサーブだとさっきのネットの上を通して入れられる許容範囲は大体40~50cmぐらいになり、フラットサーブの約5倍となります。

そこで空気抵抗によってボールが下に曲がる順回転をかける(スピンサーブやオーバースライスサーブ)ことが必要になってきます。

順回転をかけるには下から上へ打ち上げる感じで打ち、また、順回転をかけるということはゆっくりスイングしていてはボールに回転を与えられないので、しっかりと振り切ってサーブを打たなければいけません。

ただこの(順)回転をかけるという作業がグリップが厚いとしずらいんです。。

どうしても当たりが厚くなり(フラットになり)、ボールに回転をかけるときに必要なボールを飛ばす方向とラケットを振る方向の違いを作り出しにくくなってしまう。

そこでこの違いを作り出しやすい薄いグリップ(コンチネンタル)でサーブを打てるようになることがワンランク上のサーブを打つのに必要になってきます。

この「ボールを飛ばす方向とラケットを振る方向の違い」の感覚が掴めるまで多少時間がかかるため、多くの人が薄いグリップでサーブを打つのを断念してしまいます。

でもこれは練習すれば必ず出来ます。

これは断言できます。

だからちょっとやって上手くいかなかったからってあきらめないでほしいです。

まだまだ背の低いジュニアのみんなや、もう背が伸びない大人の皆さん(笑)。
これを踏まえてサーブの練習に取り組んでみてください。

《自分だけの顧問つけませんか》

税理士や弁護士をつけるような感覚でコーチをつけてみませんか。

テニスに関するあらゆるお悩みやご相談に的確にアドバイスいたします。
お試しでのご相談(15分程度)も行なっておりますのでお気軽にご相談ください。

詳しくはこちら→テニス顧問

コメント

タイトルとURLをコピーしました