テニスは実力が出やすいスポーツ

テニス脳
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皆さんは練習と試合、どういった意識で取り組んでいますか?

練習で必要なことは私は、

「何がやりたいのか、何が出来るようになりたいのか」

といったことを自分自身で把握し練習に臨むことだと思っていて、試合で必要なのは、

「今の自分は何が出来るのか、何が出来ないのか」

といったことを自分自身で分析し試合に臨むこと、またその「自分が出来ることを信じてプレーすること」、こういった心構えでそれぞれ望むものと思っています。

練習では自分が将来、

「○○なプレーがしたい、○○のようなプレーヤーになりたい」

といった目標があるから、

「○○の練習をもっとやらなきゃ、○○を克服しなきゃ」

となります。

これがないと何のために練習しているのか、何に向かっているのかわからないまま練習することになります。

目的地がないのに航海に出てるようなものです。

自分が今どこにいるのか、あとどれぐらいでゴールに辿り着けるのか見当もつきません。

これではゴールにたどり着くはずありません。

そもそもこの状態ではゴールなんてないのですから。

だから練習では自分の弱点の克服や「出来ること」の引出しを増やす、といった目標やテーマを掲げ練習することが必要になってきます。

一方試合では「○○がやりたい」ではなく「○○はやれる」という考えが大事になってきます。

先ほども言いましたが試合は「自分の持っているもので勝負」するわけですから、まだ自分のものになっていない「これからやりたいこと」を使っても勝つことは難しいです。(※目の前の試合を“練習”と捉えて出るならこの限りではないですが)

こう考えるとちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、僕は試合の結果の約80%はやる前から決まっているのではないか、と思っています。

その試合を迎えるまでにどんな練習、準備をしてきたか

ここでほぼ試合の結果は出ているように思います。

私は、

テニスは一試合の間にボールを何百、何千球と打ち合うスポーツ。
一球二球で勝敗が決まるとしたらまぐれや偶然で勝つこともあるかもしれない。
でもこれだけ打ち合って勝敗が出るのだから最後は実力が上の選手が勝つ。
だからテニスというのは実力が出やすいスポーツ

と考えています。

とすると、試合の前の段階で相手より実力をつけていれば勝ち、相手が自分の実力より上であれば負ける。

いろいろ反論はあると思いますが、こうなるのが自然と思います。

もちろんその日の自分や相手の調子によって実力通りの勝敗ではないこともある。

ですがそれは残りの20%でしかないと思います。

こう考えると試合中頑張るのは当然ですが、それよりも普段の練習をいかに一生懸命頑張るかというところで勝敗が決まるのではないかと考えています。

練習も試合も、結局どちらにも共通しているのは「自分を知る」ということが出発点になっているということです。

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