まずは今日の結論から。
というよりタイトルで結論言っちゃってますが、ボレーの基本はフラットボレーです。
アレンジとしてスライスボレーやドライブボレーがあります。
この3つのボレーを対戦相手やコートサーフェス、目的によって使い分けます。
それと、テークバックやフォロースルー、ラケット面の向きなどもいつも一定ではなく、相手のボールのスピードや自分が打つボレーの打点や長さ・速さによって変わります。
レッスン中によくある会話
先日のレッスンでのことです。

ボレーが全然安定しない!

mariaさん、ボールの上から切り過ぎですよ
もうちょっと真っ直ぐボールとラケットが当たるようにするといいですよ

え?でもボレーってこうやって上に構えてから打つんでしょ?

私もそうやって習った!
実はこれすごくよくあるパターンで、お二人にはこう伝えしました。

ボレーはボールのスピードよりも正確に弾き返せることやコントロールが重要で、ベクトルの作用を考えるとスライスボレーは技術的に少し複雑になってしまうんです
だから「相手が打ったボールの軌道の延長線上にラケット面を用意する」というのを意識すると良いですよ
「スライス=正解」と思い込んでいませんか?
以前から感じていることですが、「ボレー=スライス(回転をかけて打つ)」という固定観念を持っている方は非常に多いです。
もちろん、スライスボレーがダメというわけではありません。
でも、スライスというのは、ラケット面を傾けたり、上からスイングしたりと、技術的に難易度が高く、コントロールも失いやすい打ち方です。
試合中、毎回同じ高さ・同じスピードのボールが来るわけではありません。
だからこそ、「正確に弾き返す力」や「コントロール」が第一なんです。
だから「いろいろな状況に対応出来る、アレンジ出来る」ボレー技術が必要なんです。
“軌道の延長線上”にラケットを
私はmariaさんとsofiaさんに、こう伝えました。
「相手が打ったボールの軌道の延長線上にラケット面を用意してみてください。
無理に切ったり、回転をかけようとしなくても、自然とコントロールが安定しますよ。」
この考え方をベースにすれば、まずは「弾き返す」という感覚をつかめるようになります。
そこから、少しずつ状況に応じてスライスやドライブといったアレンジを加えていく。
それが、ボレー上達の王道だと考えています。
実は、私も昔は…
と、こんなふうにエラそうに語ってきましたが――
実を言うと、20年前の私は「ボレーは回転をかけるもの」と信じ込んでいました。
フラットに打つという発想すらなかったのです。
でも、現場でたくさんのプレーヤーを見て、教えて、そして自分でもプレーしていく中で、気づいたんです。
どんな相手でも、どんな状況でも、確実にコントロールできるボレーを目指すなら、まずはフラットで“まっすぐ弾き返す”技術が一番大切なんだと。
最後に
「スライスがボレーの基本」と思っていた方へ。
もし、ボレーが安定しないと感じているなら、一度フラットボレーを見直してみてください。
「基本はフラット。アレンジとしてスライスやドライブ」
この考え方に切り替えるだけで、ボレーが劇的に変わる可能性があります。
上達に悩んでいる方のヒントになれば幸いです!
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📝この記事を書いた人:
「テニスの大学」運営者 ゆうき
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