先日コメント欄に、
この前スクールでコーチに“ふつうにプレーしましょう”と言われたのですが、どんなふうにプレーをしたらふつうのプレーになるのか分からないので教えて欲しい
というコメントが届きましたので、今回はこの質問に対する回答を考えてみたいと思います。
複数のコーチに習うメリットとデメリット
「ふつうのプレー」という言葉の、“ふつう”の定義はコーチによって違うかもしれません。(本当は違ってはいけないのですが)
だから同じプレーをしていても「今ぐらいふつうのプレーでいいんですよ」と言われたり、「何でふつうにプレーできないんですか?」と言われたりという、悲しい出来事が起こります。
こうした現状も踏まえると「一人のコーチに習い続ける」というのは、今回のような迷いを避ける意味では有効です。
これは感覚的な話になりますが、テニススクールに通ってる方の1/3ぐらいの方は(あえて)数名のコーチに習ったりします。
複数のコーチに習うことの最大のメリットは、「複数の視点から自分のプレーを見てもらえる」ですが、先ほどお伝えしたような理由で「迷いが生じる」というデメリットにもなり得ます。
この話は長くなりそうなのでまた別の機会に書きたいと思います。
「ふつうのプレー」とは
ですのでこれから皆さんにお伝えする、私が考える「ふつうのプレー」と皆さんが考えているふつうのプレーは違うかもしれません。
私はテニスの本をよく読みます。
特に強かった選手やNo.1になったことがある選手、グランドスラムで優勝した選手、またはそのコーチなどが書いた本などを読むのですが、これらの本を読んでいくうちに、多くの選手や多くのコーチが共通して言っている部分が出てきます。
代表的な例だと、「ボールをコートに入れる」「ボールをよく見る」「ファストサーブを入れる」なんかは必ず出てきます。
その部分を意識しながら自分が試合をしたり他の人の試合を見ていくと、「そうしたほうが勝ちやすい」ということがわかってきます。
おそらく質問者さんはそのコーチが考える(もしくはテニスで普遍的なものである)戦略の“ふつう”や戦術の“ふつう”を実行できていなかったのではないでしょうか。
「勝っているゲームはけっして変えるな 負けているゲームはつねに変えよ」
という戦略の基本(ふつう)があるのですが、ポイントが取れているプレーと違うプレーをして自らポイントを失ってしまったり、例えばシングルスでは、
「守るときはクロスに打ち、攻めるときはストレートに打つ」
という戦術も基本(ふつう)なのですが、苦しい状況ですぐストレートに打ってしまってミスをしてしまうような生徒さんがいた場合、私は「もう少しふつうにプレーしましょう」と伝えたりしています。
ふつうのプレーをするための前提
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、ふつうのプレーをするためにはまず「どんなプレーをすることが“ふつう”なのかを“知る”こと」から始めなければなりません。
また、そう言ってきた人のふつうと自分の考えるふつうが同じかどうかを確認しておく必要があります。
テニスにおける「(普遍的な)ふつう」を知るためには本を読んだりプロの試合を見たりしていくことでわかってきますが、手っ取り早いのはコーチにふつうのプレーを教えてもらうことです。
そして一度習ったら安易に色々なコーチに習わないことです。
なぜなら複数のコーチに習い、そのコーチ達の「ふつう」が違った場合、あなたの中の「ふつうのプレー」がブレてしまう可能性があるからです。
だからスクール選びやコーチ選びは慎重になったほうがいいです。
元テニスコーチという方が書いたこの記事の内容はとても的確で、ジャンルは違いますがコーチ選びという意味ではとても参考になるのでよかったら読んでみてください。
パデルというテニスとスカッシュを足して2で割ったようなスポーツらしいですが、来年東京スカイツリーの近くに出来るようなので、完成したら行ってみたいと思います。
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